

「パターンはもうない」…単独ライブ経て生まれた自信と葛藤
2022 M-1、KOCへの道:「東京ホテイソン」【後編】
2020年の「M-1グランプリ」の決勝に進出後、『ラヴィット!』や『水曜日のダウンタウン』(ともにTBS系)といったバラエティー番組での露出が増加した東京ホテイソンのたけるとショーゴ。とはいえ、やはり彼らの活動のベースは舞台にある。
今年5、6月には初の単独ライブ「洒落柿」を全国6会場で開催。「地方でやって良かった」と語る彼らは、今回の単独ライブで多くの学びを得たようだ。そのほかネタ作りの苦労、カミナリ・石田たくみから受けた印象的なアドバイスを含め、現在のコンビを形成する核心部分について聞いた。
「このフリがあるから絶対に伝わる」って感覚になれた
――今年は初の単独ライブ「洒落柿」を全国で開催。地方を回ってみて、手応えは感じましたか?
たける:単独ライブ自体が初めてだったし、個人的にはむちゃくちゃ良かったなって。東京のお客さんはよくライブを観てるから、こっちのエゴを押しつけても汲み取ってくれる。でも、僕の地元の岡山だとそんなふうにはいかないし、大阪はコントより漫才のほうが前のめりで観てくれるなって感じがあった。土地によってぜんぜん反応が違うから、そういうところでの多少の“合わせ”は必要だなと思いましたね。
ショーゴ:岡山の2公演目の空気がめっちゃ重かったんですよ。それより前の仙台の公演でも、ちょっとウケが良くないなっていうネタがあって。ただ、細かいフリを入れたりとかって微調整したら、「重たいわりに、こんだけウケたか」みたいな感じになったんです。