

東京ホテイソンが語るM-1へのリアルな思い「今年が一番怖い…」
2022 M-1、KOCへの道:「東京ホテイソン」【前編】
岡山の伝統芸能・備中神楽をモチーフとした漫才で知られる東京ホテイソンのたけるとショーゴ。コンビ結成後、早くからネタ番組に出演して注目を浴び、2020年には「M-1グランプリ」決勝に進出。念願の晴れ舞台で漫才を披露した。
彼らは今、M-1とどう向き合っているのか。昨年の敗者復活戦やここ数年の東京のライブシーンについて思うこと、2020年のM-1決勝を振り返ってのエピソード、今年のライバルや準決勝の常連組から離脱する怖さなど、彼らのリアルな本音に迫る。
準決勝でもウケてたし、「すげぇな真空さん」って思いました
――昨年のM-1グランプリでは敗者復活戦で5位。この結果はどう受け止めましたか?
たける:そんな上でしたっけ? 敗者復活戦って正直覚えてないというか。決勝にいかないと、状況が変わんないっちゃ変わんないので。僕自身、ちゃんと把握はしてなかったですね。
ショーゴ:決勝いけなかったことは悔しかったですけど、「5位までいったんだ」っていう嬉しさはありました。ニューヨークさんより上なんだと思って。自分たちのこと「人気ない」ってずっと言ってきましたけど、2020年に決勝にいって1年間やった結果が敗者復活戦の投票に出たのかなっていう。
取材・文:鈴木旭
フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。2021年4月に『志村けん論』(朝日新聞出版)を出版。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中。http://s-akira.jp/
撮影:佐藤克秋