

保険適用で片目5万円 日帰り15分の「老眼手術」に希望者殺到
取材・構成:青木直美(医療ジャーナリスト)
19年4月に新制度 「遠・中」ピントレンズが保険適用で「老眼鏡からおさらばできる」

左目に2焦点の眼内レンズを挿入し馴染ませる荒井医師(右)。目の中の様子はモニター画面に映し出される
「老眼は加齢現象なので、治ることはない」。そんな常識が’19年4月に登場した新しいレンズによって、変わりつつある。
このレンズは白内障の治療に使用され、手術を受けて眼内に挿入すれば、老眼の一部も一緒に治るのだ。老眼は同時に白内障を患っている場合がほとんど。しかもこのレンズには健康保険が適用されるので、レーシックのような高額な費用もかからない。老眼と白内障の治療に精通するクイーンズアイクリニック(神奈川県)院長の荒井宏幸医師が解説する。