

新型コロナウイルス対策よりサービス優先で蔓延した豪華客船の悪夢
乗客は原則14日間、船内に留まることを余儀なくされた。パンデミック一歩手前の正念場

横浜港沖に停泊するダイヤモンド・プリンセス号。検疫が終わるまでの14日間、洋上を漂い続けることとなる
富裕層がクルージングを楽しむ豪華客船が一転して悪夢のような「隔離船」となった――。2月5日、ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者10人から新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、約3700人の乗船者が原則として14日間、船内に留められることになった。そのときの様子を乗客の女性が振り返る。