<figure><img src="https://media.friday.gold/image/upload/dpr_2,f_auto,q_auto:eco/if_iw_gt_1280,w_640/v1/assets/2020/10/archive2017-04-12-2625_l.jpg?__cld_token__=exp=1725838827~hmac=1f9dc066d50e1da171394e275a5d528fd7244d1c5484b56a842da2ca331d99ba" alt="安定ヨウ素剤飲んでいた 福島県立医大 医師たちの偽りの「安全宣言」 画像1" data-asset-id="53036"></figure><p>福島市内にある医大。県民の健康管理調査や甲状腺がんの検査や診断を行い、放射線の研究施設なども持っている</p><h2>3・11から3年――フクシマの真実</h2><p>　あの原発事故の惨劇から、まもなく3年。事故直後の混乱のなかで、行政や医師たちの対応に問題はなかったのか、あらためてそれが問われている。</p><p>　本誌は、県内唯一の医大である福島県立医科大学（以下、医大）の内部資料を入手した。地元の市井の医師の情報公開請求によって、初めて開示された文書だ。そこには、医大の医師やその家族、学生だけに放射性ヨウ素被害の予防薬である「安定ヨウ素剤」が配られていたことが記されている。</p>