

安定ヨウ素剤飲んでいた 福島県立医大 医師たちの偽りの「安全宣言」

福島市内にある医大。県民の健康管理調査や甲状腺がんの検査や診断を行い、放射線の研究施設なども持っている
3・11から3年――フクシマの真実
あの原発事故の惨劇から、まもなく3年。事故直後の混乱のなかで、行政や医師たちの対応に問題はなかったのか、あらためてそれが問われている。
本誌は、県内唯一の医大である福島県立医科大学(以下、医大)の内部資料を入手した。地元の市井の医師の情報公開請求によって、初めて開示された文書だ。そこには、医大の医師やその家族、学生だけに放射性ヨウ素被害の予防薬である「安定ヨウ素剤」が配られていたことが記されている。