取材・文｜青木直美（医療ジャーナリスト）&nbsp;<figure><img src="https://media.friday.gold/image/upload/dpr_2,f_auto,q_auto:eco/if_iw_gt_1280,w_640/v1/assets/2020/10/archive2017-04-12-5128_l.jpg?__cld_token__=exp=1725841121~hmac=e02ab2c447ad0337774a10a8d8c64adcb4706457def06f922ff7c79d7b64f89a" alt="シリーズ　最新治療の名医たち――15　美しさと根治を両立乳房温存手術の先駆者 画像1" data-asset-id="52507"></figure>&nbsp;腫瘍の周りにマージンをつけ電気メスで丁寧に剥離していく津川医師（左）。腫瘍の摘出後は迅速病理へ。「断端陰性」の連絡を受け欠損部を整える。術後、患者は3泊4日で退院した&nbsp;「乳がんは男性でもなるんですよ。発症頻度は少ないですが、女性だけが罹(かか)るがんではないんです。日本人女性の罹患(りかん)はがんの中で最も多く、好発年齢が45〜49歳なので、子育ての真っ直中、職場で責任ある仕事に就(つ)いているという方も多い。食生活の欧米化や、高齢者人口の増加の影響で、最近は年配者の発症も増えています。男性にとっては、大事なパートナーや親の問題でもあるのです」&nbsp;