

防衛省元幹部が告発「"集団的自衛権"で自衛隊は暴走する」
安倍首相は本当にわかっているのか!?

昨年10月に行われた「観閲式」の様子。ことあるごとに、戦闘機、戦車などに搭乗し高揚の表情を隠さない
Photo:蓮尾真司
安倍政権の「集団的自衛権」行使を容認する閣議決定に先立って、6月26日、総理と全国会議員に意見書を出しました。元防衛官僚の私がこうした行動に踏み切ったのは、歴史が示す通り、安全保障政策は一度タガを緩めるとどんどんエスカレートしてしまうと思うからです。しかも安倍政権は、文官が武官を統制する「シビリアンコントロール」を骨抜きにしようとしています。これがなくなってしまったら、最悪の場合、軍のクーデターにまでつながりうる。軍部の暴走があった戦前がよかったと言っているようなものです。