

東名激突事故バスガイドが語る「生死を分けた運命の1秒間」

原形をとどめていない乗用車を撤去する救急隊。バスの運転手がとっさにハンドルを左に切ったため、車は強度の高い骨組みに衝突した。観光バスは「888」など縁起がよく乗客にも覚えやすいナンバーをつけることが多いという
「私はお客様への挨拶を終え、ドア横のステップに立っていました。すると前方から黒い車が、すさまじいスピードで迫ってきた。次の瞬間です。『ガガガ!』という強烈な衝撃音がしたのは。その後しばらくは記憶がありません。意識をとり戻し頭に手をやると、ベットリ血がついていて額にはガラスの破片が3ヵ所に刺さっていました。ふと運転席を見ると、主人が血だらけになり『う~う~』とうなっている。思わず私は『主人が死んじゃう!』と叫んでいました。『死んじゃう! 死んじゃう!』と何度も何度も」