死神はアナタの食道を狙っている<figure><img src="https://media.friday.gold/image/upload/dpr_2,f_auto,q_auto:eco/if_iw_gt_1280,w_640/v1/assets/2020/10/media2019-02-14-91_l.jpg?__cld_token__=exp=1725837620~hmac=f6c7fc5456bdd3900675881a7b1fc3dbcf32f0a44abeda3182dfc5770deeb926" alt="患者数1500万人　「逆流性食道炎」を放置してはいけない" data-asset-id="16312"></figure>国府台病院の研究室で取材に応じる上村医師。広島大学医学部卒業後、呉共済病院消化器科医長、国立国際医療センター・内視鏡部長などを歴任した「逆流性食道炎になると、胃酸の逆流や停滞で食道の粘膜が傷つき炎症が起きます。それが原因で、食道腺がんになることもあるのです」　こう話すのは消化器内科が専門で、国立国際医療研究センター国府台病院（千葉県）名誉院長の上村直実医師(67)だ。　胃液や食べたモノが逆流して食道に炎症を起こす「逆流性食道炎（以下『逆食』）」は、日本人の新・国民病となっている。厚生労働省などの調査によると’70年代は2％ほどしかいなかった患者が、’00年代以降は15％ほどに急増。その数は、予備軍を含めると1500万人にもなる。ほうっておくと、まれにがんになる可能性もある恐ろしい病気なのだ。上村医師が続ける（以下、発言は上村医師）。