

高額のがん最新治療薬 実際に患者が払うのはいくら?
続々認可の特効薬 約3300万円のキムリア、約1000万円のオプジーボなど
取材・構成:青木直美(医療ジャーナリスト)

免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬、抗がん剤治療の患者負担について語る谷川啓司医師
「がん免疫療法や分子標的薬など、年々新しい治療薬が開発されています。がん治療の選択肢が増えてきたのはありがたいことです。ただその一方で、いざ自分や家族にその治療が必要になったときに、薬の費用をちゃんと払い続けられるか不安です」
筆者はこれまで多くのがん専門医や患者本人に取材してきたが、最近、よく耳にするのは、冒頭のような高額治療薬への期待と不安が入り交じった声である。