

星稜・奥川恭伸 “泣き虫やっちゃん"が甲子園を湧かせるまで
父は元高校野球部の主将、母はバトミントン選手 シャイだった少年野球時代からの成長記録

8月20日準決勝での奥川恭伸。「6割の力」でも150キロ超の速球と鋭いスライダーで、7回10奪三振と相手を翻弄した
「センバツでの投球と比べて、最も成長を感じたのはやはりコントロールです。準決勝までに奥川が投げた球数はわずか385球。ストライク先行のカウントに追い込んで、最後はどの球種でも打ち取れる。強打の智弁和歌山相手にはフルスロットルで投げ、準決勝の中京学院大中京は余力を残して『打たせてとるつもりでした』と、対戦相手によって投球術を変えてくる。トーナメントの戦い方を掴んでいるな、と感じました。まさに"現代野球の申し子"と言っていいと思います」