

26年熟成「1杯11万円」絶品コーヒーを飲んでみた
大阪・八尾市『ザ・ミュンヒ』
4時間以上かける特殊な抽出方法が秘訣
チョコレートのような味わいのなかにコーヒーの確かな苦み
アラブ首長国連邦の皇太子が来店
ポタリ、ポタリ。
年季の入った樽の蛇口から、1滴ずつスプーンに落ちる黒い液体。溜まるまでしばらく待った後、こぼれないように慎重にスプーンを口へと運ぶ。
「う、旨(うま)い。旨すぎる……」
FRIDAY記者は思わず唸(うな)った。まず広がったのは、まるでチョコレートのような甘さだ。次の瞬間、とろみのなかにコーヒーのわずかな苦みが感じられた。濃厚でいて爽やか、そして、芳醇(ほうじゅん)な香りとコク。記者歴30年、さまざまな喫茶店を訪ねてきたが、こんなコーヒーは未だかつて味わったことがなかった。