松本まりか 蠱惑(こわく)の素肌(動画付き)

今季は2作のドラマで熱演!
絶好調女優が魅せたミステリアスな色香

’18年以降、瞬く間にブレイクし、日本を代表する女優へと飛躍。
連日メディアを賑わせている。
今季は、ミステリーとコメディという真逆のドラマで主演と準主演を託された。
名実ともに“演技派”として、ファンを増やし続けている。

売れない時代があったから
何事にも飛び込める勇気が持てた

一昨年と昨年に続き、本誌でのグラビア撮り下ろしは3度目の登場となる彼女。その反響は、本人曰(いわ)くとても大きかったそうだ。

「写真を撮られる機会があまり無かったのですが、『スチール撮影も向いてるから、もっとやった方がいいよ』と言っていただけたりして……。フライデーの表紙をやらせていただいてから、雑誌の表紙のお仕事も増えたんです」

今回の撮影でも、少女のように無垢(むく)な笑みを浮かべたかと思えば、カメラを射抜くような眼差しを向け、多彩な表情でスタッフを魅了した。放送中のドラマ『向こうの果て』(WOWOW)で演じている主人公・律子も、様々な顔を持つ女性だ。暗い過去を背負い、心を殺して生きる律子は、出会う男たちの人生を破滅させる魔性の女でもある。

「三味線を弾くシーンがあるので、その稽古には通いましたが、最低限のこと以外は準備せずに、極力空っぽの状態でいることを意識して挑みました。それによって、普段見えないものを見ることができたような気がします。相手の俳優さんとのお芝居が、より体に染み込んでくるような……。不思議な感覚を味わいました」

出口のない暗いトンネルのような人生を手探りで生きる律子。その生き様は、’18年にブレイクするまでの自分自身に重なる部分があるという。

「“出口が見えない”という感覚は、幾度となく味わってきました。売れる兆(きざ)しがなく、この先チャンスがあるかどうかも分からない。芸能界は自分の居場所ではないのかもしれない、という思いに囚(とら)われていた時期もありました」

広告やバラエティ番組からもオファーが続き、売れっ子女優となった今、自分をどう見つめているのだろうか。

「続けて仕事をいただける喜びや有り難さはもちろん感じていますが、それ以上に、『さあ、これからどうしよう』という興奮や不安と常に隣り合わせ。期待に応え、これまでの自分を超え続けていくには、どうすればいいのかを、日々考えています」

多忙な毎日が続いているが、「もし休みが取れたら何をしたい?」と訊ねると、「何もしたくないです(笑)。“何もしない”をしたいですね。きっと家で一人、静かに過ごすと思います」という答えが返ってきた。

「走り続けるためには、自分に向き合う時間も必要。実はこの春、突如思い立って引っ越しをしたんです。片づけをしたり、お花を生けたりして、ゆったりとした時間で心の中を満たしたいですね」

Matsumoto Marika 36歳 T160
東京都出身。’18年のドラマ『ホリデイラブ』の井筒里奈役で怪演女優と評され、一躍話題に。
’19年には、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にてニューウェーブアワード女優部門を受賞。今季はドラマ2作で主要キャストに。
先日最終回を迎えたドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(フジテレビ系)では、主演の大地真央との軽快な掛け合いで視聴者を楽しませ、現在放送中のドラマ『向こうの果て』(WOWOW)では主演。
真骨頂のミステリアスな演技を魅せ、幅の広さを証明している

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  • 撮影黒沼 諭

  • スタイリストタケダトシオ

  • ヘア&メイク桑野泰成

  • 取材音部美穂

  • ムービー撮影河辺諭

ギャラリー1枚目 松本まりか 蠱惑(こわく)の素肌(動画付き)