武田玲奈 ハッシュポテト

non-no × friday white 最強撮り下ろしspecial part1

「メンズっぽい服が好きなんです。あとヴィンテージ! 家の近くの古着屋さんにもよく行きます。中目黒とか代官山エリアのお店にも。'60年代、'70年代のデザインってやっぱり可愛いって思うし、1点ものっぽいところも好き。今日も、GUCCIのヴィンテージのスウェットを着てきました。お気に入りです。買い物は、月2〜3回行けるのが私的には理想ですね!」

彼女の華奢な身体によく似合う黒のスキニーパンツと、ハードなドクターマーチンのブーツ。流行りの、ヴィンテージとストリートなテンションを取り入れた"今どきおしゃれ"。やっぱり男性もおしゃれなほうがいい? と本人に訊ねると、

「そうですね。ショーン・メンデスさんが私にとってはドンピシャ! 来日ライブも行ってきました♡ ステージからはすごく遠かったですけど(涙)。タイプなのは、面白くて私と同じく洋服好きな人。今日のネイル可愛いね、とか、ちゃんと気づいてくれる人! おしゃれを理解してもらえないと切ないですね! あと、今"マシュメロ"っていうアーティストに夢中なんです♡ かぶりものがマシュマロ風の海外のDJなんですけど、かっこよくてオススメです」

いまやグラビア界のエースとも言うべき武田玲奈の素顔は、ハイレベルなおしゃれっ子なのだ。

――インスタも、ユニセックスな感じでおしゃれですよね。

「嬉しいです! インスタは、自己満の世界でもあるんですけど……出来るだけハッシュタグをつけようとか、私服をいっぱいのせようとか、ファンの方にも楽しんでもらえるように♡ って思ってますね。インスタをよく見る人? リアーナさんです!」

21万人フォロワーを有する彼女のインスタは、業界関係者からも注目され、『non–no』編集長からは、「コマーシャル契約が続々と決まる、老若男女に愛されるタイプ」と評価される。2015年からスタートした女優業も、映画、ドラマ、舞台と続々経験を積み、さらなるステップアップが期待される。

そんな彼女の芸能界デビューは、事務所の先輩、舟山久美子に憧れて受けたオーディション「第2のくみっきー! 発掘オーディション♡」を受けたことから。

「小さいころから雑誌が大好きで、読み込んできたんです。ハナチュー、Popteen、ViVi、non–no、NYLON、FUDGEなどなど、通ってきた女性誌を挙げたらキリがないくらい(笑)。オーディションを受けて、なんとグランプリをいただいて。やっと、くみっきーさんに会えた! と思ったら、めちゃめちゃ緊張してしまって上手く喋れませんでした。『Popteen』でモデルデビュー後、ギャル時代もあったりして……(笑)。ド金髪にはしていませんが、昔は結構あかるい茶髪でしたし、ちゃんとギャルしてましたよ」

デビュー当時は、出身の福島から2時間かけて通う日が続いた。

「16歳から芸能活動を始めたので、当時は、高校生。お仕事はなるべく土日にいれてもらって、終わったら埼玉のおばあちゃん家に泊まらせてもらったり。私、朝が苦手だからもう大変で(笑)。でも、どんなに辛くても、辞めたいとか行きたくないとか思うことは、一度もなかったですね。1年弱経ったころ、一人暮らしをすると決意して。心配で反対していたお父さんも、最終的には、一人暮らしの手続き関係とか全てやってくれて。応援してくれたのがわかって嬉しかったですね」

印象がソフトなのに
芯が強い女性に憧れる

「今年は、演技のお仕事を頑張っていきたいです。移動中に、勉強のためにもジャンルを問わず映画を見ますね。『ハングオーバー!』、『ブリングリング』、『ショーシャンクの空に』などが好きです。

突然ですけど昨年、ドラマで飯豊まりえちゃんと"ダブル初主演"をさせていただいたんです。まりえちゃんはすごく発信力のある子で、すごく刺激されたし心強かった。私はどちらかというと、皆さんの意見を聞いて演じるタイプなので、発信型のまりえちゃんと調和型の私と、いいバランスでやれていたんじゃないかなと思います。20歳になったので、今後は高校生役だけじゃなくてもっとオトナの役にも挑戦していきたい。もちろん、できるうちは、セーラー服やブレザーも、着させていただきたいですけどね(笑)。あとは、山田孝之さんと共演してみたくて! プロデューサーもされてて多才な方だなぁって。是非一度、いろいろお話を聞いてみたいです」

――尊敬する女優さんやモデルさんは?

「『SPEC』シリーズが大好きだったので、戸田恵梨香さんの演技にはすごく刺激を受けてます。あとは、宮﨑あおいさんや、満島ひかりさん。ソフトに見えるんだけど、実は芯がしっかりしてて……という方にとても惹かれます。クール美人も好きなので、最近は森星さんもすごく気になる存在です。基本的に昔から、可愛い女性を見るのが大好き。だから、アニメやファンタジーの中の女子が好きだし、虚構の世界に浸りたくなるんだと思います。『中二病でも恋がしたい』は、もうずっと好きなので、実写化されるなら絶対出たいなぁ」

お正月に喉を痛めたことをきっかけに、女優として喉のケアも忘れてはいけないことを学んだそうだ。以来、体を冷やさないようにするだけでなく、熱いものを喉に通すことも、極力避けるように。

「美容で特に気を付けるようになったのは、"乾燥"。肌もしっかり潤わせて、身体はボディクリームとバストクリームで、お風呂上がりにしっかりリンパマッサージ。"ジョー マローン"のちょっと甘い香りのボディクリームがお気に入り」

――グラビアの撮影前、ダイエットとか、食事で気を付けていることはありますか?

「ありがたいことに、あまり太らない体質なので……日常的に気を付けていることはそんなにないのですが、週一回体幹系のパーソナルトレーニングに通っています。飲み物も、コーヒーより紅茶にしようとか、お水は冷たいのも熱すぎるのもやめとこうとか、そのくらいなんです。オフができたら、せっかくなら人と会っておしゃべりしてリフレッシュしたい派。温泉に行ってゆっくり過ごしたり、湘南に行って海鮮を食べたり、そんな休日の過ごし方が好きです。うちでお鍋をするときも、できたら近所に住んでいる友達を大勢集めて食べたりしたいですね。私、なぜか根暗で引きこもりなのかと思われがちなんですけど(笑)、どちらかというとアクティブなタイプ。今年こそアクティブな部分で意外性をどんどん出していけるようにしたいですね」

口グセってありますか? と聞くと、

「逆に、ってよく使っちゃう。ぜんぜん逆じゃなくても、頭に逆にーって(笑)」

グラビア界のエースのリアルは、実は可憐なイメージとは少し違う。"逆に"アクティブで、メンズライクなファッションが好き。クールフェイスだけど、可愛い女の子のファンタジーを愛す。そして芯の強い女性に憧れている――。

インタビューを終えての帰り際。

「あっありました、食事で気を付けなければいけないこと。朝マックが大好きなんです。特にハッシュポテト! あれ、美味しすぎますよね。ドライブスルーに入るだけで、ワクワク。『non–no』モデルになる前に食べ過ぎて太ったので、これは絶対気を付けないと!」

  • 撮影西條彰仁

  • スタイリング上野 珠

  • ヘア&メイク新井祐美子

ギャラリー1枚目 武田玲奈 ハッシュポテト