松川菜々花 まぶたにクルン

non-no × friday white 最強撮り下ろしspecial part3
小悪魔キュートなアイドルフェイス

「小学校のときに好きだった男の子が、他の女の子のことを見ていたんです。どうにかして振り向かせたい!と思って、それはもうバレンタインのチョコ作りを頑張りましたよぉ〜(笑)。他にも、ああでもないこうでもないといろいろ作戦を練って動いたのを思い出しますね(笑)。昔から負けず嫌いで、運動会の50メートル走では1位になりたかったし、競争ごとはすべて、わりと前のめりに頑張っちゃうタイプです」

そうは言っても撮影中の彼女の印象は、とても柔らかい。カメラマンからのリクエストには、たれ目の笑顔と優しい声で反応し、スタッフの歓声には「フフ♡」と、嬉しそうに微笑む。

「芸能界には小さいころからすごく興味があったんです。何回かスカウトもされていたので早くデビューしたかった。でも両親にすごく心配されちゃって……。高校に入ってやっと、いいよって認めてもらえたときにちょうどスカウトされたのが、今の事務所。そこからアイドルとしての活動がスタートしました」

しかし、2014年に結成された、アイドルグループ「FYT(ファイト)」は、残念ながら、約1年半後に解散となってしまう。

「でも、あのアイドルとしての経験があるから、今の自分があると思っています。お仕事をする上で、ファンの方の反応はしっかり見るようにしていて。例えば、週刊誌のグラビアも、"あの脚の見せ方良かったよ"、とか、"色っぽくなったね"、とか、自分が思っているよりもすごく細かく見てくださってるんですよね。あぁ、こう表現するといいって思ってもらえるんだってわかると、それが次の撮影に生かせたり。そういう風に、みなさんの反応を感じながらお仕事できるのは、アイドル時代があったから。悔しい思いもたくさんしましたが、すごく今につながってると思っています」

そんなアイドル時代の名残りだろうか、彼女の仕事現場には常にファンが10数名現れるそうだ。

「ラジオの収録でも、海の家でのイベントでも、必ずファンがたくさん来てくれてるんですけど、モデルとしてはあまりないことなんです。愛されてますよね。それに真面目。痩せてと言ったら痩せられる。やるべきことを必ずやるタイプなんです」(担当マネージャー談)

"美容デーを1週間の中で必ず1日作るようにしている"というエピソードにも、そんな彼女の"モデルとしてやるべきことをやる!"という姿勢がよく表れている。

「リンパマッサージや、小顔矯正とフェイシャルのセットを受けに行ったり。岩盤浴で汗をかいたり。ヘアケアも、ネイルも……そのとき必要な美容ケアを、1日にまとめて受けに行っています。曜日は決めていないですが、1週間のうち、行けそうな日にまとめてメンテナンスに行かないと落ち着かなくて。20歳になったので、未成年では受けられなかったメニューとか、ハイレベルなことにも挑戦できそうなのが、嬉しい! フフ♡ あとは、ジュースは飲まないようにしています。むくみやすいので、メディキュットっていう着圧ソックスの寝るとき用のを、夜必ず穿くのもずっと続けてますね」

やっぱりジムにも通ってるんですか? と訊ねると、

「ジムは、前に通ったときに体調を崩してしまって。それからは、自分には合わないんだなぁと思ってスパッと止めたんです。体質に合わないことよりも、合うことを続けたほうがいいかなって。体も硬いんですよね〜(笑)。ストレッチをやっても、(前屈しながら)ほら、頑張ってこの程度で。動画撮っても微妙過ぎますね……ごめんなさい!」

"自分らしくキレイになる努力"を怠らない彼女が、実は一番こだわっていると話すのが"まぶたに沿うようにカールされたまつ毛"。微笑むたびに、クルンと長くて羽のように表情豊かなフサフサまつ毛が、フワフワと動く。

中身がちゃんとしているかを見極めたい

「ストレスが溜まったら、初音ミクの"千本桜"をカラオケで熱唱するのがお気に入りです。カラオケにはめっちゃ行きますよ。大体、地元の友達と一緒です。私、地元が大好きなんです♡」

モデル仲間でよく一緒に過ごすのが、『JELLY』モデルで同じ事務所の遠山茜子(あかね)。彼女とは、いつからか"お互いのダメな部分もしっかり言い合う"仲なのだそう。

「仕事の話も見た目のことでもなんでも、思ったことを言い合うようにしています。そして、モデルとしてライバルでもありますね。お互いを高め合えるいい関係だと思います。恋バナもしたりしますよ」。

どんな人がタイプですか?と聞くと、顔の好みなどを言うよりもまず「チャラ男がとにかく嫌い!」と、顔をクシャッとしかめて話してくれた。

「よく、イケメンで性格悪い人と、ブサイクでいい人って二択の話あるじゃないですか? 断然後者派! 中身のしっかりした方が好きなんです。なので、絶対年上がいいですね。たぶん、40代の方ともお付き合いできると思います。最近、仲のいい子が2人も妊娠したので、自分も早く結婚して家庭を持つというのもいいな、という感情が芽生えました(笑)」

――撮影の時、「いいねー!」とうなる男性スタッフを優しい表情で「フフ♡」と見つめていたのが、とても印象的だったんです。とても優しい目をしていて。

「本当ですか? ありがとうございます。なんだか嬉しいです」

――すみません、勝手に早熟だったのかな?と思いました。

「どちらかというと、そうかもしれないですね。初カレは、小学校高学年のとき。恋愛体質だと思います。恋がうまくいってると、すべてがうまくいく感がある。恋愛に左右され過ぎて、逆に何か嫌なことがあると落ち込み過ぎちゃうときも……」

インタビュー終盤、本誌にこっそり教えてくれたエピソードがまた、小悪魔可愛い。

「ダッフィー(ディズニーのくまのキャラクター)の、お気に入りのぬいぐるみがあるんです。いつも一緒に寝てて。でも、そのぬいぐるみ、実はかなり前に付き合っていた元カレからプレゼントされたものなんです〜。捨てるべきか迷ったけど、可愛いし気に入ってるので。捨てられないですよね(笑)フフ♡」

  • 撮影西條彰仁

  • スタイリング上野 珠

  • ヘア&メイクエノモトマサノリ

ギャラリー1枚目 松川菜々花 まぶたにクルン