みなさん、お久しぶりです。高野麻里佳です。ご存知でない方もいらっしゃると思うので、お話しさせていただきますと、昨年秋ごろから調子を崩してしまい、しばらくの間、”活動制限”という形でお仕事を大幅にセーブさせていただきました。徐々に以前の日常へと戻りつつある今日このごろ。そうはいっても、なにをもって”通常の状態”と判断できるのか難しい部分もあり、探り探りでやっているというのが正直なところだったりします。この1年、様々なことがありました。最近になって、少しずつ当時のことを振り返られるようにもなってきました。この『no title』の場では、そんな当時の話しもお伝えしていきたいと思います。<figure><img src="https://media.friday.gold/image/upload/dpr_2,f_auto,q_auto:eco/if_iw_gt_1280,w_640/v1/assets/2023/11/07A3797-28160128388788-28160128389073.jpg?__cld_token__=exp=1725839187~hmac=39ff4928adf50c46db59f254eb84f3ae62f8784107f8760a8c939b4446aa4940" alt="" data-asset-id="193388"></figure><h2>第6回「持つべきものは」</h2>私には”親友”と呼べる友人がひとりいます。高校、つまり代アニの高等部からの仲で、同じ声優科に通っていたもの同士。一緒の授業やレッスンを受けていたのはもちろんのこと、放課後も駅前のマックに行っては、窓から見える街の人にあわせて二人でアテレコをしてみる。声優を志す学生らしい日常をともに送ったりしていました。卒業後も変わらず仲良くしている彼女から思わぬ提案があったのは、昨年の末のことでした。その時の私は、なにをするのも本当に億劫になっていた時期でした。大好きなゲームですら楽しいと感じられなくなるほどの状態で。そんな私を見かねた親友は、 「すごい刺激的な場所があるから。もうゼッタイ楽しいから、一緒に行こう！」 ふさぎこんでいた私にそう声をかけ、ある場所に連れ出してくれたんです。

三宮幹史

撮影

笹谷監子

スタイリスト

宮本博子

ヘア＆メイク

声優・高野麻里佳のフォト＆エッセイ連載、第6回。『FRIDAYサブスクリプション』だけのスペシャルコンテンツです。

高野麻里佳

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