

高齢者の交通事故増と100万人に処方される「疼痛薬」の相関関係
警鐘レポート 高齢者「アクセル踏み間違い」事故の真相に迫る!

今年4月、東京・池袋で起きた惨劇の現場。母子を轢き殺した飯塚幸三・旧通産省工業技術院元院長(88)は脚を痛めて通院していた
取材・文:吉澤恵理(薬剤師・医療ジャーナリスト)
爆発的に増えたリリカ服用者
まず、下の二つの表を見てほしい。上は『疼痛(とうつう)治療薬リリカ』の売り上げの推移を示したグラフ。下は警視庁が発表した過去10年間の自動車事故における高齢者(65歳以上)が占める割合を示したグラフだ。リリカの売り上げ増加に比例するかのように、高齢者の自動車事故件数が増えていることが読み取れる。