

彭帥選手失踪の背後に石油利権がからんだ中国共産党内の権力闘争
「チャイニーズ・マン」IOCバッハ会長まで動員
国際スキャンダルの呆れた真相 元中国国営メディア幹部が証言
国際社会を巻き込むスキャンダルが明らかになって1ヵ月。いまだ、中国は火消しに躍起になっている。11月2日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で中国女子テニス界のスター・彭帥(ほうすい)(35)が張高麗(ちょうこうらい)前副首相(75)から「性的関係を強要された」と、告発したのが事の始まりだ。その後、彭帥は消息不明となったが、失踪から約3週間が経(た)った11月21日、事態は思わぬ展開を見せる。IOCのトーマス・バッハ会長が「彭帥とオンライン会談を行い、無事を確認した」と、突如発表したのだ。国際ジャーナリストの山田敏弘氏が言う。