

かが屋・加賀翔 「それでも僕は、父を憎めなかった」
「お笑い第7世代」を代表するコント師が文壇に進出
粗暴な父との確執、両親の離婚、故郷を逃げるように飛び出したワケ……
自身のルーツをもとに書き上げたデビュー作『おおあんごう』が話題
「小説の執筆依頼が来たとき、テーマ選びにかなり迷いました。でも、家族と生まれ故郷を描かずに何を書くのか、と思い至ったんです。暗い話ばかりだけど、僕という人間の根幹を形作ってくれましたからね。この作品を読んで、思いっきり笑ってほしい。そう思いながら書き上げました」