

インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」 重大な副作用の恐れアリ
異例の速さでスピード認可 医学界からは安全性に疑問の声

取材・文:吉澤恵理(薬剤師・医療ジャーナリスト)
日本でのインフルエンザ流行のピークは例年1~2月だったが、今年は早くも9月の時点で感染拡大の兆候が確認されている。ラグビーW杯の影響で、罹患(りかん)した旅行者から感染するケースも想定され、例年以上の警戒が必要とされている。しかしその安全性について医学界から疑問の声があがっているインフルエンザ治療薬がある。’18年3月に塩野義製薬から発売された新薬『ゾフルーザ』だ。