

戦地を生き抜いた元日本人傭兵の告白「毎日仲間が死んでいった」
高部正樹(56)
いま世界が注目するアフガニスタン、ミャンマーなどで命のやりとりをして約20年
「仲間は毎日のように死んでいきました。引きずる人と、一晩だけは悲しみにひたって切り換える人がいましたが、私は後者でした。戦地では『死』を意識した人から先に死んでいくんです」
そう訥々(とつとつ)と語るのは、傭兵として世界各国の紛争に身を投じた高部正樹氏(56)だ。彼を戦地へと駆り立てたのは、ある”挫折”がきっかけだった。