

国内外で販売 30年以上のロングセラー胃薬から発がん性物質検出
『ザンタック』およびジェネリック薬『ラニチジン』に重大な問題があることが発覚。医薬品への警鐘を鳴らす

発がん性物質が検出された『ザンタック』の錠剤。すでに処方されたものを含め、国内だけで数億錠が回収対象に……
’84年の販売開始以来、30年を超えるロングセラーとなっている『ザンタック』は、胃酸の分泌を抑えることで胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍、胃炎などを改善する胃薬だ。’86年から’95年にかけて世界一の売り上げを記録し、特許が切れてからは国内外のメーカーがジェネリック薬『ラニチジン』として販売。つい先日まで、多くの患者が服用していたのだが――この胃薬がいま、世界中を恐怖に陥れている。