

特効薬が効かない!「ゾフルーザ・パニック」今冬を乗り切れるか?
「夢のインフルエンザ治療薬」だったはずなのに……耐性ウィルスで子供と老人に危険が

昨年発売されたインフルエンザ治療薬のゾフルーザ。従来のクスリより高いにもかかわらず、爆発的に普及した
「もともとインフルエンザ治療薬『ゾフルーザ』は、登場した当初から耐性を持つインフルエンザウイルスが発生しやすいのではないか、と指摘されていました。そして今回、東京大学医科学研究所の研究チームの調査で、耐性を持つウイルスが改めて検出されました。今後、ゾフルーザが効かないウイルスが次々に出てきてしまうと、インフルエンザ大流行のシーズンを迎え、コントロール不能な状況に陥る可能性が高まります。最悪の場合、パンデミック(世界的大流行)のような事態になりかねない。公衆衛生上、これは極めて深刻な問題です」(虎の門中村康宏クリニック院長の中村康宏氏)