

「キャッシュレス代行会社」への架空投資話で30億円が闇に消えた
緊急座談会 警視庁が重大関心を寄せる詐欺事件
10年以上にわたる付き合いで信用させ、’20 年秋に一気に刈り取り
IT系社長や若手実業家が狙われ、一人あたりの被害額は数千万円
「普段の私ならこんな単純な詐欺話には絶対引っかからないですが、経営者仲間がけっこう、乗っていて……そういうバックグラウンドに騙(だま)されてしまった。被害者には詐欺師のIと20年近く付き合いがある人もいました。私はIと一緒に他の事業をやっていたので、その間柄でウソはないだろうと思い込んでいた」
30代にしてIT系企業を立ち上げたヤリ手実業家のAさんは終始、歯切れが悪かった。経営者や士業などエリート仲間のネットワークで持ちかけられた″特別で確実な投資話″に乗ったつもりが、一度も配当を得ることなく、4500万円もの大金が泡と消えたからだ。