

仮面女子 猪狩ともか「いつだって私は前向き思考で生きています」
’18年、不慮の事故で脊髄を損傷し、立つことも歩くこともできなくなった
「29歳、車いすアイドル」が東京パラリンピック開催直前に想いを語った
「私は怪我をするタイミングに恵まれていたのかもしれません。東京でパラリンピックが開催される数年前に事故に遭ったから、幅広い活動ができているのだと思います。新しい出会いも沢山あったし、100%悪いことばかりじゃないんですよ」
そう笑顔で語るのは地下アイドルユニット『仮面女子』のメンバー、猪狩(いがり)ともかさん(29)だ。猪狩さんは’18年春、東京都文京区の湯島聖堂の付近で、強風によって倒れた看板の下敷きとなり、脊髄を損傷して下半身不随に。今年5月には、倒壊した看板の管理責任は国にあるとして、東京地裁に損害賠償を求める訴訟を起こしたことでも注目を集めた。