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「きょん」が4万頭の大量発生 千葉県内をシカ科の外来生物が徘徊

台風・大雨・停電に悩まされた県民に訪れる新たな問題。狩猟、試食、革工芸で有効活用も

「きょん」が4万頭の大量発生 千葉県内をシカ科の外来生物が徘徊
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千葉県いすみ市の住宅街を歩くとさっそく道路を横断するキョンに遭遇。オスには短い角と牙が生えている

「キョンは朝と夕方に山から下りてきて、稲、大豆、イチゴなどの農作物を食べてしまう。民家の庭にも出没し、植木の草花を食い散らかすので、住民は困っています。それだけじゃない。キョンはどこでもオシッコをするため、雨上がりの日には町中に牧場のようなムッとした臭いが充満する。夜になると首を絞められているかのような声で鳴き気持ち悪い。すばしっこく、罠(わな)を仕掛けてもなかなか捕まりません」(千葉県いすみ市の住民)

 11月下旬の日没間近、千葉県南東部に位置するいすみ市の住宅街に足を踏み入れると、体長1mほどの焦(こ)げ茶色をした動物がそこら中を徘徊していた。2本の角を生やし、車道や民家の庭先を我が物顔でうろつく姿は、まるで小鹿のようだ。人が近づこうとすると素早い動きで物陰に身を隠す。時折「ガー、ガー」と唸(うな)るような鳴き声で仲間に合図を送るこの動物は、シカ科の外来生物、キョンだ。

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