

ロケンローラー 内田裕也を語ろう! 映画監督 崔 洋一×ミュージシャン近田春夫
数々のトラブルを起こしながら、2019年3月、79年の生涯を終えた内田。
ヒット曲がないにもかかわらず、「ロック界のドン」と呼ばれ、
ビートルズ来日公演で前座を務められたのはなぜか。
死ぬまでロック一筋だった内田の素顔に迫る。
取材・文/小泉カツミ

〝日本のロック界のドン〟内田裕也が2019年3月17日に人生の幕を閉じた。ミュージシャンでもあり、俳優でもあった彼は、その破天荒な言動でも、常に話題をさらってきた。
本格デビューは’59年。最初はロカビリーの歌手、バンドマンとして活躍し、さらにGSの人気グループ、『ザ・タイガース』をはじめ多くのバンドを発掘。また、俳優としても活躍し、代表作には、『十階のモスキート』『コミック雑誌なんかいらない!』などがある。
妻は女優の樹木希林。18年9月15日に彼女が亡くなり、内田も後を追うようにして19年3月17日にその破天荒な人生を終えた。内田が日本の音楽、映画、芸能に与えた影響とは何か。そもそも内田裕也とは何者だったのか――。