

病院に行かずともできる認知症療法『リコード法』が世界標準になる
取材・構成:吉澤恵理(薬剤師・医療ジャーナリスト)
検査項目を細分化し、オーダーメイドの治療を施す。早期発見で9割もの患者が回復するとの報告が

認知症患者の脳のMRIスキャン画像。全体的に萎縮しているが、記憶をつかさどる海馬の萎縮が顕著だ
40代ごろから明確な症状もないまま静かに進行。そして60代にさしかかり、症状が現れたときには末期手前。早期発見が難しく、有効な治療法もない。長く「罹(かか)ってしまったが最後」と恐れられてきたのがアルツハイマー型認知症だ。