

「マスクあります」“穴場”? 外国人向け雑貨店で売っているワケ
文・写真:室橋裕和
JR大久保駅、新大久保駅近辺で潜入取材

南アジア系食材店『日本ハラルフード』の入り口。約15分の間に3組の日本人がマスクを求めて訪ねてきた
「マスクあります」
3月上旬、夕方のJR大久保駅南口(新宿区)。暗がりでひっそり営業する南アジア系食材店の入り口に張り出された、たどたどしい文字。この張り紙を見て、次々と仕事帰りの日本人が吸い込まれていく。
店内にはスパイス、米、菓子などインド、ネパールの食材が所狭しと並ぶが、レジの前にたしかにあった。いまや日本のどこに行っても手に入らないマスクが売られているのだ。