

富士山を望む絶景の鳥居が「インスタ疲れ」の切なさ
「天空の鳥居」と有名になりすぎて、順番待ちでケンカなどトラブルが後を絶たず

富士と麓の雲海、鳥居の見事な景観。造成前の山麓は杉林だったが、地権者から「買い取ってほしい」と打診され、中田宮司が私財をなげうって整備している。「鳥居の周囲には百年後を見越して三大桜を植えていますが、木を保護する莚がむしられ脚立置きになっているのを見た時には泣きたくなりました」(中田宮司)
「ここは平安時代に起こった富士山大噴火(864年)の翌年に建立(こんりゅう)された、とても古い神社です。といっても、地元の総代が社務所に詰めるような、〝村の神社〟でした。それがまさかこんなことになるなんて……」