

原発族への六つの手紙 久保田美奈穂(沖縄に移住した主婦)
「本当に家族に誇れますか」
「原発が停滞すると経済成長を大きく阻害する」
経団連の会長職を米倉氏から引き継ぐ榊原氏は、安倍政権が設置した産業競争力会議でこう訴えた。
東電・廣瀬社長も公然と柏崎刈羽原発の再稼働を主張。
だが原発事故に苦しむ人は大勢いる。
〝原発族〟よ、6人の叫びを聞け!
もうこれ以上、原発で私たちを苦しめないでください。
六つの手紙 順次公開

久保田美奈穂(沖縄に移住した主婦)
’79年神奈川県生まれ。総合病院の事務をし、結婚後水戸へ。福島原発訴訟原告団の沖縄支部代表。手にする子供の診断結果には、白血球などの数値に異常がある
Photo:桐島 瞬
「子供の異常は事故と関係ないのですか?」
私は原発事故が起きるまで、茨城・水戸市に住んでいました。現在は放射能を避けるため、沖縄に移住しています。
9歳と3歳の息子の甲状腺や血液、肝機能に異常が見つかったのは、沖縄に来てからです。事故から1年半ほど経っていました。人間ドックを受け、白血球などが基準値を超えていることがわかった。鼻血を度々出し、朝起きると枕元に血の塊があり、湿疹(しっしん)も現れました。それまで鼻血など出したことがなかったのに……。事故直後に学校給食で放射性物質が入った牛乳が出され、何度か飲んでしまったのがいけなかったのでしょうか。