

原発族への六つの手紙 ドロテー・ジーデントプフ(内科医)

'42年、独オルデンブルク生まれ。ディーツェンバッハにて内科医として活動していた(現在は引退)。IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部の代表。'12年には広島での会議にも出席。'91年よりチェルノブイリ原発事故の被災地であるベラルーシの子供たちの支援活動を行っている
「チェルノブイリは過去のことではありません」
私には、あれだけの事故があったのに、原発推進を掲げる日本政府や電力会社の考えが理解できません。もちろん、すぐさま代替エネルギーを確保するのは難しいことかもしれません。しかし事実、ドイツでは原子力全廃に向けて政治が動いています。火山国で、地震も多い日本がなぜそれをやらないのでしょうか。一人の医師として、私は原子力発電の撤廃を願ってやみません。