

追及第2弾 「けじめなき経営」のモラルを問う 東電会長の「私的ゴルフ」に高級車を提供する取引企業

「会長は、FRIDAYの記事を相当警戒していました。雑誌が発売されたあとは、『なんだ、こんなもんだ』などと強がりを言っていた。
会長がプライベートのゴルフに使っているレクサスと運転手は、出身企業のJFEホールディングスが提供しているものです。JFEと東電はビジネス上の関係が深い取引相手です。利益供与、見なし給与などの問題にならないか、社内でも危惧しています」(東京電力社員)
本誌は、先週号で『東電会長が運転手つき高級送迎車で連日ゴルフ豪遊!』をスクープした。今年4月、東京電力会長に就任した數土文夫(すどふみお)氏(73)は、安倍晋三首相の福島訪問当日や東京大停電の日にもお構いなしにゴルフに熱中。ときには数日にわたって東京を空け、大学時代の友人とゴルフに興じたこともあった。
あの福島第一原発の事故発生時、当時の社長と会長がなかば私的な出張で東京を離れていたことが発覚し、問題になったが、數土氏は気にしないらしい。
出身企業との不明朗な関係
言うまでもなく、東京電力は4兆円以上の公的資金を受け、経産省から役員を受け入れる事実上の国営企業だ。そのトップが、私的なゴルフにJFEだろうが東電だろうが社用車を使うことなどあっていいはずがない。まして、JFEグループは導管や関連設備などを東電に納入する取引相手、いわば出入り業者だ。
「JFEの車を私用で使っているということであれば、税法上、ガソリン代、車検費用、保険料、運転手さんの給料、そうしたものすべてひっくるめて個人的な賞与扱いになり、当然課税されることになります。その場合JFEは所得税を源泉徴収しなければならないわけですが、それをやっていないと源泉徴収義務違反になります」(税理士・北田朝雪氏)