

迫真ルポ ウクライナ「内戦現場」は殺戮と報復の連鎖地獄
輸送機を撃墜 火炎瓶で焼き討ち

首都キエフで親ロシア派の武装集団に対し、火炎瓶を投げる市民。6月14日にはウクライナ軍の輸送機が親ロシア派に撃墜され、49人が死亡した
Photo:Brendan Hoffman
「500人ほどの市民が『ウクライナに平和あれ! 欧州に平和あれ!』と叫びながら、行進していました。すると突然、親ロシア派の民兵たちが彼らを包囲。鉄製パイプなどで、市民をメッタ打ちにし始めたんです。頭から血を流してうずくまる人もいましたが、民兵は容赦しません。市民に向かって、火炎瓶や手榴弾(しゅりゅうだん)まで投げ始めました。『ギャー!』という悲鳴とともに、周囲はあっという間に激しい炎と煙に包まれたんです」