

斉藤和巳の「エース脳」マウンドから見たドラマの裏側 第42回
「2年目のジンクス」の正体

球団新人最多安打記録を更新した阪神・髙山だが「活躍したとは言えない」と2年目のジンクスを否定。冷静だ
新人王に輝いた阪神の髙山俊をはじめ、昨シーズン、一軍で初めて結果を残した選手たちにとって嫌な言葉が「2年目のジンクス」でしょう。僕も初めて一軍に定着した’03年に20勝しましたが、翌’04年は10勝したものの、防御率は6.26。2リーグ制になって以降、規定投球回数に達した投手では歴代ワーストでした。シーズン中、何度も「2年目のジンクスだ」と囁(ささや)かれたものです。"2年目"に大きく成績を落とす選手が多いのは、いったいなぜなのか。