

ソフトバンクホークス・柳田悠岐 全球フルスイングで三冠王だ!
取材・文/田尻耕太郎(スポーツライター)
王貞治が惚れた〝和製バリー・ボンズ〟

6月28日の西武戦では場外アーチを放つなど、ホームランのほとんどが特大弾だ。「打席の中では無心。思い切りボールをシバくことだけを考えています」(柳田)
「ヘルメットが吹っ飛ぶくらい、常に思いっきりバットを振りたいです」
痛快なスラッガーだ。若き主砲・柳田悠岐(やなぎたゆうき)(25・福岡ソフトバンクホークス)は、身長187㎝、体重95㎏の恵まれた体格をフル稼働させた全打席、全力フルスイングが魅力。真芯に当たれば「自分でもどこまで飛ぶか楽しみ」と不敵に笑う驚愕(きょうがく)の飛距離には王貞治球団会長もゾッコン。〝世界の王〟が「こんなの見たことない」と丸い目をさらに大きくしたのが、7月3日のロッテ戦で放った一発だ。打球はヤフオクドームのバックスクリーン右、スタンド上段に飛び込む推定飛距離140mの大アーチ。