

広島土砂災害 絶望と捜索の現場で聞く 慟哭の声、声、声…
「気づいたら妻が流され見えなくなっていました」
「母がみんなの代わりになってくれたのかも」
「どうすることもできなかった」
「ここで娘夫婦の帰りを待ってやりたい」
「近所で励まし合って生きていくしかない」
「もう雨はいらん…」

安佐南区緑井地区、田んぼのあったところ(手前)に土砂が堆積し景色が一変。道路はまるで川のように見える
「もとはチョロチョロ流れる、幅1mくらいの水路だったんですよ。それがガレキだの何だのと一緒になってものスゴい濁流になって、行く手の民家をどんどん削った。あとで歩いたら、あったはずの家がないんだ。(地図を広げながら)ここもない、ない、ない、ない……」(八木地区に住む富永厚生さん・73)