建造費115億円の「海の新幹線テクノスーパーライナーおがさわら」就航せずに解体のお粗末!
血税39億円を使って、東京-小笠原間を10時間短縮する…ハズだったのに
広島県・江田島の港で、朽ちた大型客船が今月中にも解体される。全長140m、1万4500t。740人収容の5層構造で、最高速度は時速72㎞。かつて「海の新幹線」と呼ばれて脚光を浴び、官民共同で開発された「テクノスーパーライナーおがさわら」(TSL)だ。
従来の船舶の2倍のスピード、航空機より大きい輸送量。〝夢の高速船〟の開発に国が着手したのは、今から25年前の’89年だ。運輸省(現、国土交通省)が、三井造船など7社に研究補助金として投じた血税は39億円。建造費115億円を費やし、TSLは’05年5月に完成した。