

超名門校に何が起こったのか?PL野球部を廃部危機に追い込んだ「黒幕のクーデター」
桑田、清原…プロ野球選手を80人輩出した超名門校に何が起こったのか?

広大な教団敷地内にある野球部グラウンド(’01年撮影)。バックスクリーン後方に見えるのが廃止された研志寮
Photo:眞弓 準
「イジメとか、不祥事で野球部の寮がなくなったって聞いて、『これは弱くなるんちゃうかな』て思うてたよ。野球部の寮では、高カロリーな考えられた食事が出とったけど、普通科の生徒と同じ寮に入ってしもたら、あんなに激しい練習しても魚1匹とかや。そら、力はつかへんよ。長いこと監督不在で、ついに校長が監督やることになったやろ? 野球部、なくなるんちゃうか……って思うたね」
もっとも有名で、もっとも豪放磊落(ごうほうらいらく)なOB、清原和博(47)が肩を落とした。
甲子園通算96勝、7度の優勝はいずれも歴代2位。他にも一試合最多安打(32安打)、最多得点(29点)など記録ずくめ。清原をはじめ、桑田真澄、立浪和義、宮本慎也に松井稼頭央、福留孝介、前田健太と錚々(そうそう)たる人材を輩出してきたPL学園高野球部が廃部の危機にある。