

スポーツは人間ドラマだ! 第127回 吉田秀彦「全試合一本勝ち」涙の金メダル
’92年7月30日 バルセロナ五輪柔道78kg決勝

’02年に第一線から退き、総合格闘技に進出。’11年に実業団の指導者として復帰し、’13年には柔道選手として再び畳を踏んだ
「オリンピックにはとてもじゃないけど、行けると思っていませんでした。前回のソウル五輪には古賀(稔彦)さんの付き人として行って、会場の盛り上がりに圧倒されました。あの古賀さんが自分の柔道が出来ていなかった。『こんなところでは試合は出来ない』と思いました」
’92年のバルセロナ五輪に、柔道78㎏級代表として出場した吉田秀彦はこう振り返る(以下、断りのない限り「 」内は吉田の発言)。