

創刊30周年 特別企画 あなたとFRIDAYが生きた激動の30年 第1弾 創刊から10年間 後半(1989年〜1993年)(4/5)

金属棒で殴られ、血だまりを作って倒れるO副編集長。失神寸前ながら自分のバッグの中にあるカメラを指さし、部員に写真を撮らせた。ヤクザ二人組が乱入してから逃走するまでわずか4〜5分。男たちは「フライデーですか」と聞く以外、一言も発さなかった
1992 若者の教祖・尾崎豊が謎の死を遂げ 山口組系ヤクザが本誌を襲った「血の1年」
9月4日号「本誌編集部襲撃事件は言論の自由への重大な挑戦だ」
この年、日本列島は佐川急便問題で揺れ続けた。2月、東京佐川急便元社長が特別背任容疑で逮捕されたのを皮切りに、政界への巨額ヤミ献金疑惑が浮上。国民の政治不信は最高潮に達する。そうした空気を読んだように元熊本県知事の細川護熙(もりひろ)は5月、日本新党を結成。既成政党にイヤ気がさした無党派層の支持を受けて躍進を遂げ、いわゆる「新党ブーム」の先がけとなった。