

創刊30周年 特別企画 あなたとFRIDAYが生きた 激動の30年 第2弾 後半(1998年〜2003年) (3/6)
6月2日号 「故・小渕恵三元首相の『病床写真』をスクープ公開」

集中治療室に入った直後に撮影された小渕氏の写真。この時点でほとんど口がきけない状態だった。にもかかわらず、青木氏は、小渕氏から「『有珠山噴火の心配もあり、何かあれば万事よろしく頼む』と言われた」と発言。正当な法的手続きを経ず首相の座を奪われた小渕氏は、ベッドの上で何を思っていただろう
2000 首相交代“密室談合”のウソを暴いた衝撃のスクープ「小渕首相病床写真」
全身をチューブで繋(つな)がれ、集中治療室に横たわるのは自民党の小渕恵三首相(当時62)だ。4月2日、脳梗塞で倒れた小渕氏のもとへ、青木幹雄内閣官房長官(当時65)が一人で面会に向かったのが騒動の幕開けだった。病院訪問の直後、党幹部と話し合った青木氏は、病床の総理から「何かあれば万事よろしく」との言質(げんち)を得たとして、自ら首相臨時代理に就任、後継首相には森喜朗幹事長(当時62)が指名された。こうして4月5日に森内閣が堂々誕生。小渕氏は5月14日、静かに息を引き取った……。