

箱根駅伝 青学を変えた脱サラ監督と新山の神の全舞台裏
チャラい今どきの男の子たちが何故、強豪を抑えて初優勝できたのか

EXILEのチューチュートレインのポーズで笑顔。ノリの良さが軽やかな強さに繋がった。前から神野大地(5区)、久保田和真(1区)、一色恭志(2区)、藤川拓也主将(9区)、小椋裕介(7区)
Photo:小檜山毅彦
1月3日午後、東京・大手町。人でごった返す箱根駅伝のゴール地点、青山学院大の選手たちは、アンカー安藤悠哉(2年)が姿を現すのを待っていた。その時、選手たちからコールが起きた。てっきり「安藤! 安藤!」だと思ったら、「すっすーむ! すっすーむ!」と叫んでいるではないか。選手たちはみな、原晋監督の名をコールしていたのだ。
長年、箱根駅伝を取材してきたが、ゴール地点で監督のファーストネームのコールを聞いたのは初めてだ。監督自身、「青学のチームカラーは明るい、でも行き過ぎるとチャラい」と普段から話していたが、いかにも青学らしい一幕だった。