

後藤健二さんが伝えたかった「イスラム国」の真実
残虐非道のすべてを記録

昨年1月にシリア北部アレッポを訪れた際、子供たちに「写真を撮って!」とせがまれる後藤さん。「激戦地でも子供には笑顔が絶えない」と語っていた
「おとなしく従えば命は助けてやる」
イラク北部シンジャル地方にあらわれたイスラム国兵士の言葉を信じ、住民たちは村の中心部に集まった。イスラム国が勝手に「樹立宣言」をして2ヵ月後の昨年8月のことだ。この地域に住むのはクルド系の少数民族ヤジディ教徒。男女2つのグループに分けられると、兵士たちはこう言って銃を乱射し始めた。