

スカイマークを買って潰したワンマン社長の独断人生
ミニスカCAも社員食堂のメニューも「鶴の一声」

昨年7月、エアバス社から納入解約通告と巨額の違約金請求を受け、苦しい表情を浮かべて会見する西久保氏
ANAやJALに次ぐ「第3極」航空会社として奮闘してきたスカイマークは、西久保慎一社長(59)が退任した当日、民事再生法の適用を申請、経営破綻した。今後は裁判所が選任した弁護士の管理下で、スポンサーを探すことになる。
「1月末の支払いが約40億円分あったんですが、会社には、現金が3億円弱しかなかった。負債総額は約710億円です」(スカイマーク関係者)
資金ショートの原因は、LCC(格安航空会社)参入による集客率の低下や円安による燃料費の高騰など複合的だ。加えて、航空経営研究所の稲垣秀夫主席研究員は西久保氏のミスを指摘する。