

自衛隊員が深夜に通う(元)特殊部隊エリートの実戦塾

壁一面に模型のアーミーナイフやライフルがかかる伊藤氏の"教室"。イージス艦「みょうこう」の航海長だった’99年3月には、遭遇した北朝鮮の不審船への立ち入り調査命令を受けた。自衛隊史上初の戦死も意識したが、不審船が急発進して任務は遂行されず
「ヒジを抑えれば相手は攻撃できない。もっと速く動いて」
週末金曜日の深夜11時過ぎ。都内マンションの地下室に、自衛隊初の特殊部隊「特別警備隊」の元隊員・伊藤祐靖(すけやす)氏(50)の声が響く。10畳ほどの部屋で、模型の銃を片手に指導を受ける7〜8人の男たち。ここは現役の自衛隊員が勤務時間外に通う"実戦塾"だ。伊藤氏が語る。