

安売りも限界 ヤマダ電機 ハゲタカが狙う1兆円の資産
拡大路線を信じるワンマン、役員全員を降格させた創業社長が招いた「絶体絶命」

’12年、ベスト電器の買収を発表した際の山田社長(当時会長)
〈めっちゃ上がってるやん! 買っててよかった〉
1月末、ヤマダ電機(以下、ヤマダ)のネット株価掲示板は沸き返っていた。昨年12月中旬には360円台をウロついていた株価が、1月末から400円台をつけるようになったからだ。
だが、当のヤマダにとって、この値上がりは諸手を挙げて受け入れられるものではなく、むしろ、不安をかきたてられるものだった――。