

楽天・大久保監督が後押しした銀次の走塁意識改革

開幕前の下馬評は低かったものの、23試合を終えて10勝11敗2分(4月27日現在、以下同)。昨季最下位からの巻き返しを誓う楽天がブレない戦いぶりを見せています。大久保博元監督が掲げている「超機動力」を駆使した野球がそれで、中軸を打つ銀次も例外ではなく、数字に変化が表れています。
1、3、8。過去3年間の銀次の盗塁数です。それが今季は早くも5盗塁。俊足というイメージはないのですが、失敗も2つと成功率も悪くありません。銀次もそうですが、いまはみな運動能力が高く、盗塁をまったく決められないという選手は少ない。ところが、すごく足が速くないと盗塁をしてはいけないと、みなが思い込み、それが遠慮につながって結局走らない。盗塁を試みてアウトになったらまずい、チームの足を引っ張りたくないと考えると動かないほうが無難で、メリットよりもリスクを回避することを選んでしまうのです。盗塁という選択肢が頭の中から消えてしまうと当然、意識も薄れてしまう。