

徹底ルポ 母子家庭の貧困──本誌が聞いた悲鳴
「月収9万円で子供2人」
「子育ては苦しみばかり」
「明日の食費がない」
「私も娘を殺すかもしれない」

東京都内の路上で、窮状を訴えるシングルマザーたち。年収200万円以下が7割を超えると言われている

昨年9月には、銚子市の県営住宅で、極度の貧困が原因で43歳の母親が13歳の娘を絞殺するという事件が起こった

困窮母子家庭では少しでも食費を抑えるために、麺類やもやしなどの安価な食材が中心となる

苦しい生活状況を語る相原さん。家賃を滞納することもあるという
「普段の食事は、ホットケーキの粉を水だけで溶いて焼いたものだったり、乾麺タイプのうどんを茹でたりしたものが中心です。ご飯は二日に一回、2合炊いて、2人の子供に食べさせ、残ったら自分も食べるという感じですね。
調味料を買うおカネがないので、ケチャップやマヨネーズ、ソースなどはここ4年で一度しか買ったことがありません。時々野菜に、スーパーでもらったドレッシングなんかをかけると、調味料のない薄い味に慣れているからか、子供が『カラい』と顔を歪めますね。とにかく、子供におなかいっぱい食べさせてあげたい……それが一番の望みです」